自己紹介
まずはgomaさんのこれまでのキャリアや今のお仕事について伺ってみました。
komosyu
それではまずは簡単な自己紹介からお願いします!
gomaさん
自動車関係の会社でUIデザイナーをしております、gomaです。
よろしくお願いいたします。
これまでのキャリアについて
komosyu
新卒からずっと同じ会社でやられているんですか?
gomaさん
新卒で入った会社を3年ほど勤め、今年現在の会社に転職しました。
komosyu
なるほど、ポジションとしてはずっとUIデザイナーなんですか?
gomaさん
実を言うと、UIデザイナーとして働きはじめたのは前職の3年目からで、それまでは1年目はWebディレクターをやって、その後UXリサーチャーを1年やって、そのリサーチャーの中でUIデザインも一緒にやるみたいな感じでした。
デザインとは無縁の学生時代から新卒でWebの会社に入社
komosyu
学生の頃からデザインに興味があってその道に進まれたんですか?
gomaさん
それでいうと全くそんなことはなくてですね…
学生の頃、全く絵が描けなかったのでデザイナー向いてないと思って、ディレクターとして就職したところがあったので、デザイナーとして働いていることには自分が1番びっくりしています笑
komosyu
笑。
では、そこからどういったきっかけで興味を持たれたんですか?
gomaさん
デザインに興味を持ったのは新卒で入社してから3年目とかで、クライアントワークでお客さんのところで働く中で、ある一部の機能を実際にデザインを作ってみてくださいというタスクを渡されて「リサーチャーなんだけどなー」と思いながら、とりあえず作ってみますね。といって作りはじめたら案外楽しくて、そこからですね!
Webの世界に興味を持ったきっかけ
komosyu
最初はWebディレクターからのキャリアのスタートということですが、幼少の頃からWebの世界に興味があって業界に入ってみようと思われたんですか?
gomaさん
情報系の高校でプログラミングを学んだりしていて、ゲームを作りたいという気持ちがあったので、PCに関わる仕事ができたら楽しそうだなという気持ちはありました。
komosyu
なるほど、では小さい頃からゲーム好きで演出とかグラフィックを観て興味を持たれたんですか?
gomaさん
そうですね、今ゲームやっているとUnreal Engineで作られた世界を見ると表現がリアルすぎてゾッとしますよね笑
komosyu
私はあんまりゲームやらないのですが、動画配信とかCMとか見ると今こんなすごいんだと思いますね。
gomaさん
ほんと衝撃を受けますよ。
小学生くらいの時のはドット絵とかだったので、スイスイ動いている今のゲームになっているのは衝撃的ですね。
komosyu
ゲームからWebの世界に興味を持たれて、就職活動している時にWebの会社に飛び込んでみようと思われたんですか?
gomaさん
めちゃめちゃ本音だとリモートワークできるからです笑
コロナ禍での21卒就活
komosyu
なるほど笑。
でも、たしかに21卒とかだとコロナ禍真っ只中でしたもんね。
gomaさん
そうです。
もう真っ只中だったので、さすがにリモートワークできないとやばいみたいな風潮があったので、リモートワークできるしホワイトだし最初に内定をもらったというのもあって入社を決めた感じですね。
komosyu
ちなみに同じような21卒の方の就活って、周り見ててどんな感じでしたか?
もちろん人手不足で需要は高いと思うのですが、コロナ禍で大変そうでしたか?
gomaさん
そうですね。
僕は地元の大学だったので、同級生とかは地元の銀行だったり鉄道会社に就職する人が多くて、逆に都内のIT企業にいく人とかはあまりいなくて、大学の紹介でしれっと内定もらってる人が多い印象で、あんまり苦しんでいる様子はなかったですね笑
komosyu
なるほど、それでもgomaさんはWebの世界に興味があったから、やるなら都内に出た方が仕事も多いし、楽しそうだなという感じだったんですか?
gomaさん
そうですね、大前提としてITへの関心があったのと働きやすいリモートができるというのと、この20代は大きな組織にいて、ソフトウェアとかスピードの早いモノを一旦吸収してから、30代になって地元に戻ってそれを還元していくのかという選択をその時に考えたいなと。
komosyu
すごい…達観してますね!!
gomaさん
いやいや笑
後々苦しみたくないので、そういう選び方をしました。
新卒で入社した1社目での経験
komosyu
それで就職された会社は制作会社とか受託会社だったんですか?
gomaさん
でいうと、デジタル全般をやっていて、僕はデザインとかソフトウェアの設計を担当していたのですが、他にSNS運用をする人もいますし、広告をやる人とかもいて、業務内容は多岐に渡っていましたね。
komosyu
おもしろいですね!
でも、その中でgomaさんは就職する時からディレクションへの興味があったのですか?
gomaさん
それでいうと、最初はマーケティングへの関心がありました。
大学で認知心理学みたいなところを学んでいたので、人間の気持ちとか行動心理はおもしろそうだなと思っていて。
さっき話したSNS運用とか広告もディレクターの職種のひとつなんですよね。
っていうので、配属されてみたらWeb制作になったみたいな感じでした。
アレ?みたいな。
マーケティングやりたいって言ったんだけどな…
というのがはじまりでした笑
komosyu
ちょっと違ったんですね笑
実は私も前職はWeb制作の会社にいました。
gomaさん
そうなんですね。
なかなか残業多くて大変じゃなかったですか?
ディレクターからUXリサーチャーへ
komosyu
そうですね、納期が近いと夜遅かったりして大変ですよね笑
それで、ディレクターからUXリサーチャーになったのはどういった経緯だったんですか?
goma
「2年目からはプロジェクトを変えたいです!」と相談して自動車のカーナビ周りのリサーチをするという業務に入りました。
komosyu
プロジェクトだけでなく職種も変わったのは元々UXリサーチに興味があったんですか?
gomaさん
そうですね。
先ほどもマーケティングについての話をしたんですけど、最初はあまり知らなくてディレクションの業務をしている中で、お客さんからUXをよくしてほしいみたいな要望をお受けすることがあって、その時に初めて「なんか言われたぞ」「それってなんだろう?」と思って関連する書籍を読んだりして、そこではじめてUXデザインという分野を知りました。
これって人を起点にしたもので、人にインタビューしたり行動分析したりするところがあって、結構それは自分の元あった関心に近いところではあったので、ちょっとその辺深めてみたいなというところがあり、プロジェクトに入れてもらったという経緯がありました。
UXリサーチャーとしての働き方
komosyu
なるほど。
恥ずかしながら私は全然UXリサーチャーのお仕事のことがわからなくて、ちょっと具体的な内容のところを教えていただけますか?
gomaさん
はい。
多分本当はもっと幅広いと思うのですが、あくまで僕の経験した範囲だとユーザビリティの調査を担当していて、すでに運用しているものやこれから出すものを一般の方を呼んで実際に触ってもらって、自分たちの意図している機能を期待通りにちゃんと使えるかを調査します。
例えば、チェックボックスがめっちゃ小さくて触れなかったり、見つけにくかったりするのは良くないじゃないですか?
なので、それを実際に触ってもらって開発に携わってない一般のユーザーがちゃんと触れるかを調査していくのが主な仕事です。
komosyu
なるほど、それはめっちゃ大事ですね。
私自身やったこともないし身近にもUXリサーチャーはいなかったので、めっちゃ勉強になりました!
gomaさん
そうですよね、でも僕も前職ではじめて知りました。
UXリサーチャーの具体的な業務内容
komosyu
それは具体的にはどういった業務内容になるのでしょうか。
試しに使ってくれる方を見つけてアポイントをとって、実際に使ってもらって、フィードバックをもらって、それをデザイナーに伝えるみたいな感じですか?
gomaさん
そうですね、もう本当に結構今言ってもらったような流れで、例えば今新しく作っているような画面を上手く使えるか検証しよう。となって、人を集めるリクルーティングのところでは外部の調査の会社の方にも協力してもらって、オフィスに来てもらったらあとは、もう実際に画面を触ってもらいながら、ゴールまで達成できるかとか、使ってみてどうだったかを聞いてみたり、「これはなんだと思いました?」とかをヒアリングしていく形ですね。
komosyu
それはすごく大事ですねやっぱり。
私もそういう仕事があるんだというのはなんとなく聞いたことはあって、どうやって人集めたりしてるんだろうっていうのが気になっていたのですが、やっぱりそういう会社があるんですね。
gomaさん
そうですそうです。
ちょっとツール的な話になっちゃいますが、僕が前職でやっていた時にはリサーチ会社に頼っていたんですけど、転職して今はユニーリサーチっていうリサーチの人集めのプラットフォームがあって、そこで条件に合う一般の人に応募してもらうというやり方でやっています。
komosyu
おもしろい!
すごい勉強になりました。
UXリサーチする時にはお願いしてみようかな。
gomaさん
すごい便利なツールがあるんだなと転職して感じています。
komosyu
そこでは自社のプロダクトを使ってもらうということですが、それってもうある程度完成したものを使ってもらうんですか?
gomaさん
それでいうと、2パターンあって、1つ目は今言ってもらったようにこれから出すある程度完成したモノを触ってもらうパターンと、2つ目が完成して市場に出ているモノを触ってもらって改善するパターンがあって、そういうのだともう世に売り出しているプロダクトの画面を触ってもらって、「〇〇をしてください」とお願いして、その通りにできるかを調査したりします。
komosyu
あー、なるほど。
なんとなく触ってもらうんじゃなくて、「ここをこうしてみてください」というところを具体的に設計というか、パターンをつくっていくというのが、UXリサーチの大きな仕事のひとつなんですかね?
gomaさん
そうですね、僕自身はまだ4年目で勉強中の身ではあるんですけど、すごい深い分野ですよね。
シンプルに言えば、本当にリアルな状況で使った時に問題なく使えるかを調べていくので、となったらシチュエーションをリアルに近づけていく必要があるじゃないですか?
なので、とりあえず触ってみてください。ではなくて、例えば「これからディズニーランドに行くために車を出そうとしています。目的地をディズニーランドに設定してみてもらっていいですか?」という感じで、より現実にありそうなシチュエーションでインタビューの中身をつくっていくってことをやったりします。
komosyu
へー、深いですね!!
じゃあ新しく作るパターンの方は、例えばFigmaでプロトタイプ作成した段階で触ってもらうのか、それとも実装終わってからのパターンだとどちらが多いのでしょうか?
gomaさん
でいうと、Figmaでのプロトタイプの方が多いですね。
komosyu
そうなんですね。
やっぱりそっちの方がいいですよね。
gomaさん
実装してもらってやり直しはめちゃ手間かかるじゃないですか。
さすがにやってくれた人にも申し訳なさがすごいですからね。
komosyu
そう考えるとFigmaのプロトタイプ機能はすごいありがたいですよね。
ビジュアルがある程度完成したデザインよりも前のワイヤーの段階で触ってもらうんですか?
gomaさん
実際のところ、結構もうビジュアルまで作ってインタラクションで動きがつく状態で触ってもらう方が実情は多いですね。
komosyu
なるほど。
それってケースにもよると思うんですけど、 全然できなかったみたいなこともよくあるんですか?
gomaさん
ありますね。
自分が考えた日本語が人に伝わらないとこういう感情になるんだっていう気持ちを味わったりしますね笑
小さくはじめるUXリサーチ
komosyu
そっかー…
でも、それってめっちゃ大事ですね出す前には。
私もちょっと頑張ってやってみよう笑
gomaさん
笑
いや、いいと思います!
社内の人1人にやってみるってところからでも。
komosyu
たしかに、そういうスモールスタートで始めてみるのがいいかもしれないですね。
gomaさん
本当にそういうところから。
まずは 社内の人とか、それこそ隣にいる机の人とかからで全然いいと思うんですよね。
komosyu
たしかにそうですよね。
開発で同じようにやってる人に触ってもらっても前提の知識だったりがあるから、まあまあできるよねってなるけど、全く知らない人からしたら「?」ってなってなることも多そうですもんね。
やってみたら思いの外ショックを受けそうですね笑
gomaさん
いや、でもいい衝撃をもらえますね。
komosyu
そうですね。
それでUXリサーチャーのお仕事も1年ぐらいだったんですか?
gomaさん
そうですね、1年ちょいぐらい。
UXリサーチャーからUIデザイナーへ
komosyu
それで、その後はUIデザイナーを?
gomaさん
はい。
そのあとはUIデザイナーを前職の3年目でやっていました。
komosyu
すごくいいステップアップですよね。
ディレクターからのUXリサーチャーでデザインの側で人と関わるキャリアうまく使いつつ、UIデザインの方に行くというのは。
gomaさん
すごい活かされていることは感じますね笑
komosyu
じゃあそれぞれ1年ずつやって、それからUIデザイナー行ってみてどうでしたか?
実際にUXリサーチャーの時はFigma ガンガン使ってデザイン作るみたいな感じではないんですよね。
gomaさん
そうですね。
UXリサーチャーの時はFigmaでプロトタイプ作ったりしてたんですけど、デザインシステムが既に社内にあったので、それをほぼ使ってコンポーネントのボタンパーツとかを持ってきてパズル的な感じで作っていたので、あんまりがっつりみたいのがなんかなかったですね。
komosyu
すごい、ちゃんとデザインシステムあるとパズル的な感じでできていいですね。
gomaさん
そうなんですよ。
作ってくれた人に感謝ですね!
komosyu
たしかに。
ちゃんと作ろう笑
それで、実際UIデザイナーになってみてどうですかビジュアルを作り込む作業みたいなのは?
gomaさん
大前提、普通に手を動かしてモノが出来上がっていくのを結構 楽しめる性格だ気づいたので、それはまずすごい楽しいなっていうのはあります。
でも、やっぱ初めてデザインをやるにあたって、やっぱりデザイナーの皆さんが当たり前にしてる原則だったりとかルールみたいの全く知らないので、そこを学ぶのはすごく苦労しましたね。
UXリサーチャー出身だからこそ活きるスキル
komosyu
うんうん、一番最初ってどういう感じで学んでいくんですか?
先輩に教えてもらったり、研修があったり、本読んだりとかでいうと。
gomaさん
そうですね、ほぼ先輩に教えてもらうっていうのがメインで、プロジェクトに入るとシニアデザイナーみたいな人がいるので、その人の下でデザインをやりながら、フィードバックもらったりとか教えてもらってっていうのが割と多かったですね。
komosyu
なるほど。
デザインは結構最初の段階からやってみて楽しかったですか?
gomaさん
めちゃめちゃ楽しかったです!
komosyu
いいですねそれは!
なんか周りからの評価みたいなところはどうですか?向いてるね。みたいな。
gomaさん
特に向いてるねとかは言われてないんですけど、でもリサーチの観点を持ってるので、ユーザビリティ的な側面とかヒューリスティックの原則を考慮しながらデザインを進めるのは、すごく評価してもらいましたね。
やっぱそういう観点があるってのはすごい大事だと思いました。
komosyu
それはすごい強みの1つですよね。
例えば、私はエンジニアやってからデザインも触るようになったんですけど、実装の知識があるエンジニアだからわかる例えば状態のパターンだったり、データの構造を意識しながら実装する時はどうなるかみたいなことを考えながら作れたりっていうのがあったりしますね。
それ以外でも美大上がりとかの人はもうビジュアル作るのめっちゃ強いみたいなのとかある中で、UXリサーチャーのスキルがうまいこと活きて強みになるのはおもしろいですね。
gomaさん
ですね、たしかにラフに一生懸命考えずにとりあえず作ったから「なんかざっくり聞いてみるか社内で」ぐらいな感じで簡単に聞けるようになったのはすごいよかったんだと思います。
ディレクターとしての経験
komosyu
たしかにディレクターの経験もあるし、人と関わるところが強みみたいなところがあるんですね。
gomaさん
でも、ディレクター実は向いてなかったんですよねー笑
komosyu
そうなんですか笑
gomaさん
なんか他の同期と比べて結構うまくいかないっていうか、スケジュール管理が 全然うまくいかなくて、何がダメだったのかもわかんないみたいな感じになって「ちょっとこれはみんな当たり前に言ってるけど、 自分は理解が追いついてないな」っていうのが1個あったのも大きいかもしれないですね。
komosyu
そうだったんですね。
なんかディレクターって制作会社から働いてた身からすると、結構エンジニアかデザイナーをある程度やってなんかやるポジションから入るイメージだったんで、新卒からそれをやるって結構大変だなと思います。
gomaさん
そうなんですね。
その方がいいですよね笑
komosyu
そうですね、管理される方の経験もあった方が笑
gomaさん
それこそ開発とかデザインのこと全くわかんないので、クライアントから「どのぐらいかかりますか?」とか聞かれても判断もできないので、すごい苦しかったですね。
UIデザイナーとして次のステップへ
komosyu
それは大変でしたね…
その新卒から入った会社では3年目からUIデザインをやってく中で、楽しくてというお話だと思うんですけど、そこから転職しようってなったきっかけとか理由はどういったものだったのでしょう?
gomaさん
うーん、1つは前職だと、クライアントワークで既存のサービスの改善がやっぱり多かったので、新しいサービスを作っていくっていう機会が少ないっていうことをここ何年か感じていました。そこからビズリーチに登録して、スカウトをもらって、面白そうだなみたいな感じで聞いてったら、するすると決まったっていう流れですね。
komosyu
ハイキャリア転職してるじゃないですか笑
gomaさん
笑
言いたいですけどね、ハイキャリア転職。
ちょっと僕はまだ真ん中ぐらいです。
ハイキャリア転職のビズリーチ
komosyu
こんなこんなスカウトが!?っていうやつじゃないですか?
実際に結構こんな有名な会社から!?みたいなことがありましたか。
gomaさん
でも僕はどっちかって言ったら、エージェントが紹介した案件が中心でしたね。
komosyu
それでUIデザインの仕事で事業会社を紹介してもらったという感じなんですか?
gomaさん
職種がUIデザイナーで、めっちゃ本音だと年収がそれなりに良くて、働き方もクライアントワークだと、どうしてもお客さんありきで振り回されちゃうのも あって、あんまり柔軟に働けなかったのもあったんですけど、今は本当に何時に来てもいいし何時に帰ってもいいよっていう感じになって、そういう良さからも今の会社を選びましたね。
komosyu
解放された感じですかね?
gomaさん
そうですね、非常にストレスフリーになりましたね。
やっぱり笑
komosyu
受託と自社では働き方が結構違いますよねやっぱり。
それで転職活動に関してはもうビズリーチだけだったんですか。
他にも色々使ってみたりしました?
gomaさん
ビズリーチの他にはReDesignerを使っていました。
komosyu
あ、Goodpatchの。
その2つくらいですか?
gomaさん
そうですね。
他にもWantedlyとかも形式上登録はしてましたけど、多分ちゃんと使ったのはその2つかな。
デザイナー特化のReDesigner
komosyu
なるほど。
ReDesignerの方は使ってみてどうでしたか?
使い分けというか、感触っていうか。
gomaさん
そうですね。
本音で言うと、ちゃんと向き合って真剣に考えてくれてるのはReDesignerの方がやっぱりすごく真摯にその人のキャリアとか、あと細かい向こうの会社とのやり取りとかもすごいしてくださって、配慮が行き届いてるってのすごく感じましたね。
komosyu
すごい…
やっぱ特化してるだけあるんですね。
gomaさん
うん。
いやー、やっぱりすごいなって思いましたね。
komosyu
それでも今の会社に入ったのはビズリーチなんですよね?
gomaさん
そうですね、ReDesignerの方も進んでたんですけど、今いる会社の方が内定出て、「もう期限なので答えてください」と言われてしまって、伸ばしてもらおうとしたんですけど、「ダメです」と言われて…
それでビズリーチから連絡のあった紹介会社を経由して今の会社に入りました。
komosyu
なるほど、それは結構転職あるあるですね。
ビズリーチはReDesignerみたいな特化型とかではないじゃないですか。
そこにやりづらさはなかったですか?
gomaさん
ありました。
実際にはビズリーチがじゃなくてビズリーチから送られてくる紹介会社の人で、それが紹介会社になるんですけど、とりあえず入ってみれば感がすごくありました。
komosyu
わかります。
IT特化じゃないと話も通じづらくて難しいですよね。
gomaさん
そうですね。
そこの会社もエンジニアの紹介を主にしてる会社だと思うんですけど、 なぜか僕はそこでデザイナーっていう枠で紹介になってしまって、あんまり寄り添ってもらった感は特になく、淡々と紹介してもらって、淡々と進んだって感じでした。
komosyu
なるほど、それでエンジニア紹介の経由で今の会社にデザイナーとして選考に進む上でのギャップみたいなところは大丈夫だったんですか?
gomaさん
やっぱり面接って難しいなと思いましたね。
面接の人がデザイナーってよりも上のレイヤーの方だったので、現場の理解があまりなかった感じだったので、業務内容とかも聞いてたのと入ってみたのとではちょっと違ったんですね。
聞いてた業務内容がやってないみたいな感じで。
komosyu
聞いていたのとは別のプロダクトに配属されたみたいな感じなんですか?
gomaさん
そういうイメージで、本来関わる予定だったものがもう終わっちゃっていて「何のデザインするんだろう?」みたいな感じになりましたね。
転職して2社目は車関係全般を扱う会社へ
komosyu
そうなんですね。
それで実際その会社入られて、今は4か月目ぐらいですかね。
働いてみて今のところどうですか?
gomaさん
そうですね、会社として大きい組織に入ったんですけど、やっぱり良くも悪くも大きいなっていうのは感じていて。
ソフトが前職では当たり前に使えるものが多かったんですけど、今それも全然使えないんで。
例えばFigmaもまず使ってないので、まず申請するところから始めたりとかで、申請も1ヶ月ぐらいかかるんですよ。
komosyu
それはなかなかおっきい会社っぽいですね…
gomaさん
そうなんですよ。
承認作業がすごく多くて、この3か月デザイン業務というか会社の、なんか地盤固めみたいのところに時間を割くことが結構多かったですね。
komosyu
ええ…、じゃあ結構デザイン部門は新設みたいなぐらいの感じなんですか?
出来立てみたいな。
gomaさん
そうですね。
割と部署自体もここ数年でできて、デザインメンバーも徐々に増えてるみたいな、そんな感じです。
komosyu
なるほど、そうか、じゃあこれまではPhotoshopとかXDとかってやってたんですかね。
gomaさん
そうですね、ほぼAdobeで。
本当になんか1個これが洗礼かって思ったことがあって。
Webページのデザインを作った時にエンジニアの人に回すんですけど、 Figmaじゃないので開発モードがないので、デザインの仕様書を作んないといけないんですよね。
余白何pxでカラーコードが〜でみたいなところがリンク1つで済んでたのが、それを全部自分が準備しないといけなかったんですけど、「この作業が全部なくなります」って言ったら承認通りましたね。
komosyu
すごい。
gomaさんはなんというかパイオニア的な存在だったんですね。
gomaさん
いやでも衝撃でしたけどね。
デザインの仕様書作る!?みたいな。
え…?みたいな。
pxとか余白はこれ全部入れないといけないの?みたいな。
嘘でしょ!?って感じでした。
komosyu
それは洗礼でしたね。
今はもうFigmaも触れてUIをガンガンに作っていっているんですか?
gomaさん
そうですね。
でも実を言うと、今の仕事の割合がUIデザインってよりも、結構グラフィックのデザインで例えばロゴみたいなのが意外と多くて、画面とかは割と全然これからっていう感じで、リサーチをやってきた経験もあるので、今はグラフィックのデザインが半分で、もう半分が本当に新しいサービスとか体験の設計で、インタビューもやったりしてます。
komosyu
へー、じゃあもうまさに新規プロダクト作ってるんですね。
それってなんかステップ的にどういう感じなんですか?
最初は今おっしゃられたような、コンセプト的なもの決めてから、ロゴなどのグラフィック的なもの作って、UIなどの画面の方進めてくみたいな感じなんですかね?
gomaさん
ですね。
今はグラフィックっていうか、ハードウェアの機械に当たる体験を作ってるので、そもそものコンセプトを決めてインタビューをして今の重なるターゲットの人の話を聞いて、どういうモチベーションとか、どういう状況で楽しんだりしてるのかといったことを聞きながら、実際に自分の会社だけじゃなくて他の会社の人たちとも一緒にやったりしてるので、そういう人たちと一緒に、どの方向性が良さそうかなみたいなところで、アイデアをよりブラッシュアップして検証にかけるって感じで進めています。
komosyu
あ、そこもインタビューなんだ!
gomaさん
そうですね。
まさに今までやってきたことと違う側面のインタビューをしてますね!
komosyu
それってUXリサーチャーとはまた違う仕事なんですかね。
gomaさん
それでいうと、くくりは多分同じだと思います。
UXリサーチっていう大きなくくりがあって、その中でユーザーインタビューという新しいアイデアを作るためのヒントを得るものと、ユーザビリティ調査っていう作ったものをちゃんと普通に使ってもらえるかみたいな、 その2つがあるようなイメージです。
komosyu
なるほど。
すごい気になったんですけど、新しいもの作る段階のインタビューってどういうことを聞いたらいいんですか?
gomaさん
そうですよね。
それは僕も勉強中なんですけど、やっぱりユーザビリティと明らかに違うのは、何かを触ってもらうわけではなくて、その人日頃どういう行動をしてるのか?とか、その日の1日をちょっと振り返ってもらいながらとか、 その人の状況とか、どんなことしてて、なんでそれをしてるのかみたいな、背景を聞くことが多いです。
komosyu
なるほど。
その対象とする方は、新規プロダクトのターゲットであろうっていう人を に声かけているんですよね。
じゃあコンセプトとか仕様みたいな、こういうものを作ろうっていう段階から、gomaさんも入られて、それ元にインタビューとか、ビジネスサイドの人とも人と関わってく感じなんですか?
gomaさん
そうですね。
なんかいろんなリアルを目の当たりにしますね。
「それって利益になるの?」みたいな会話もやっぱりあります。
でも、またちょっと観点が違うので、体験を作るっていう軸はあるし、ユーザーにとって嬉しい魅力的な体験になるかっていう観点と、 でもそれって、じゃあビジネスにするってなったらどうかという難しさがありますね。
komosyu
リサーチ的にもデザイン的にも、ビジネスと ユーザビリティの両方確保しながらやっていくバランス感覚みたいなのが求められるんですかね。
gomaさん
ですね。
だから、この仕事する中でやっぱり デザイナーっていう職種の広がりはやっぱすごく感じてますね。
単純なデザインだけじゃなく体験をデザインするというところですね。
komosyu
今は車業界の会社に所属されているとのことで、先ほどもおっしゃられていたような画面だけでなく実物のデザインもされているのでしょうか?
gomaさん
そうですね。
まさに自動車を活用するとか、自動車そのものの体験とかを考えるみたいのもやったりします。
komosyu
すごいですね。
それは元から自動車に興味があったりしたんですか?
gomaさん
それは前職で自動車関係のプロジェクトに関わっていたところから関心が出てきたんだと思います。
komosyu
少し前からよく聴くようになったMaaS(Mobility as a Service)みたいな事業なんですか?
gomaさん
そうですね。
でも自動車周り結構手広くやってるので、それこそ自動車の部品とかを取り扱うのもありますし、そういうMaaSの移動そのもののサービスとか、モビリティをこう作るっていうのもあるので、本当に自動車全般ですね。
これからのキャリア
komosyu
今もUIデザイナーとして 活躍されてるということで、まだお若いと思うんですけど、これから長期的にこういうキャリアに興味あるとか、やってみたいとかっていうことってあったりしますか?
gomaさん
そうですね。
1つは新しい体験とかサービスを作っていくみたいなところに興味があるので、その分野を伸ばしていけたらいいなっていうところ。
あともう1つは逆に先端的なテクノロジーの分野を深めたいって気持ちはあります。
今の自分の場合、デザインの分野だと、UnityとかUnreal Engineみたいな、より立体的でアニメーションとかもよりスムーズな、よりリアルに近いような演出のものとか、より未来を作っていくような技術を活用したりとかっていう分野を深めていきたいと思っています。
komosyu
おもしろいですね。
でも、今までディレクター、UXリサーチャーからUIデザイナーになって、 これからは職種を変更することはあんまり予定はしてないんですか?
gomaさん
そうですね。
正直実はあんまり職種にこだわりはないので、いかようにも変わっていくだろうなと思ってますね。
komosyu
結構AIの影響もあって変わっていきそうですよね職種の領域的なものは。
gomaさん
そうですね。
最終的にはたくさんの人に喜んでもらえる、モノなのか体験なのかわかんないですけど、そういうのを作れるようになれらいいかなと現状は考えています。
伝えたいこと
komosyu
非常に微力で恐縮なのですが、最後に会社のことでも個人のことでも何か宣伝したいことがありましたらお聞かせいただけますでしょうか?
gomaさん
イベントとかにも実はちょこちょこ行ったりしてるので、 そういう機会があったらいろんな人と繋がれたり話ができたら嬉しいです!
まとめ
今回はUIデザイナーのgomaさんにお話をお伺いさせていただきました!
これまでデザインエンジニアとしてフロントエンドの実装やUIデザインについての経験はある理解できていたのですが、今回はじめてUXリサーチャーのお話をお聞きして目から鱗の連続で、かなり勉強になりました。
また、その経験を活かしてのUIデザイナーとして働くのは強力な武器になっているのは間違いないと思うので、今後の一層の活躍にも期待ですね!
イベントにも積極的に参加されるとのことなので、ぜひ機会を見つけて交流してみてください!
そして、関連記事にはUIデザイナー以外のキャリアに関するお話や、私自身が利用して良かった転職・副業サービスを紹介していますので、良かったら併せてみて見てください。