今回は自分語りのようになってしまい恥ずかしいですが、私がデザインエンジニアになったきっかけについてお話ししていきたいと思います。
前職がWeb制作会社でのWebディベロッパーとしてマークアップやJavaScriptでのWebサイト実装の業務に従事していただけで、UIデザインにはノータッチでした。
ですが、そこから現在のスタートアップ事業会社に転職してからデザインエンジニアとしてのキャリアを歩みはじめました。
今回の投稿ではUIデザインにも関心のあるエンジニアの方の今後のキャリアの考え方の参考にはなると思うので、よかったら最後まで読んでみてください!
1. エンジニアキャリアのはじまりはWeb制作
Web制作会社時代にしたこと
冒頭でも述べた通り、今はスタートアップの事業会社で働いているのですが、前職はWeb制作会社で働いていました。
そこでは3年間ほどWebディベロッパーとして、Web制作の実装周りの仕事はひと通りやっていたと思います。
基本的なHTML,CSSでのマークアップからJavaScriptでのインタラクション・アニメーションの実装、WordPressなどCMS組み込みなど基本的なところは習得できていました。
しかし、同じ仕事を3年も続けていて、この先のキャリアを考えてみると先がないと感じでいたのです。
というのも、私が所属していた制作会社ではWebGLなど演出に特化したサイトの実績が多くあり、この会社で成長するには私もこのスキルを習得すべきだ。と考えていました。
ですが、実際にその技術に触れて見たり調べて見たりしてこう感じたのです。
- 難しすぎるw
- 難しさの割に単価が高くない
- 界隈はこの分野が好きな人が多くて単価が高くない割に競争が激しい
- そこまでは好きになれなそう
- 転職先も限られそう
といった理由から逃げてきました。
お金よりもやりがいを求める人には合っているかもしれません。
私の場合はweb制作をはじめたきっかけも副業でお金が欲しかったからだし、年齢も30代に近づいてきていたので、そろそろふらふらしていられないなということで転職をすることにしました。
転職活動で役に立った経験
JavaScriptを書いてきたとはいえ、正直制作会社から事業会社への転職は甘くなかったです。
というより結構厳しかったです。
理由としてはこちら
- 他の未経験者のレベルが高い
- Web制作出身だからといった強みが響かない
- 開発の経験がない(元も子もない)
といった感じで結構苦戦していましたが、今所属している会社や参考が進んだ会社からのフィードバックではこの辺りが評価してもらっていたようです。
評価Point!
- Next.jsでのjamstackサイト制作実績
- 技術ブログでの発信
- 個人開発の実績
- UIデザインへの関心
Next.jsなんかは本当にたまたま所属していた会社で導入した案件があり、そこに参画させてもらいながら知見を得て、それを元に技術ブログで発信したり個人開発のプロダクトをつくってみたりしたことで、プライベートな時間での取り組みが見えると、採用側も経験が少なくても入社してからはキャッチアップしながら自走していってくれるんだろうなという印象を持ってくれたようでした。
2. スタートアップの事業会社への転職
そんなこんなで縁あって現職のスタートアップ事業会社へWebエンジニアとして採用してもらえることになりました。
募集のポジション自体はフロントエンドエンジニアだったのですが、いかんせん小規模のスタートアップで開発チームが数人しかおらず、これまで主力でやられていた業務委託のエンジニアも辞めてしまったということでWebエンジニアとしての採用ということになりました。
私自身個人開発でWebサービスをつくっていたということもあって、フルスタックにできるようになったらより捗るのでは?と胸を躍らせていました。
しかし、現実は厳しく先輩のPRを見たりレビューをしてもらったりしていくうちに、「まあできなくはないけど並以下のエンジニアレベルにしかならないだろうな」と自分で理解しました。
そんな時に、UIデザインの仕事と出会うことになります。
この会社ではやはりスタートアップということもあり、開発リソースが足りていないためフルタイムのUIデザイナーが不在でした。
そのため、小さい急ぎのタスクはエンジニアが自分でUIのデザインもつくっちゃおうという文化があり、私にもチャンスが回ってくることとなりました。
以前所属していたWeb制作会社と比較すると、レベルの低いデザインで組織としても強いこだわりを持たないという姿勢のため、フロントエンドを実装する人間としてはずーっとフラストレーションがありました。
なので、こうしたエンジニアでもUIデザインをつくれる機会を見つけてきてはこなしていき、地道ながらも信頼を得ることができました。
さらに、これは個人開発をしている時にも気づいていたのですが、FigmaでUIデザインをしていると時間を忘れて没頭して作業ができるいわゆるフロー状態になりやすく、自分の適性に合っているといいことがわかりました。
このような流れで徐々にエンジニアリングとUIデザインのタスクの距離を縮めていくことに成功しました。
適性の見つけ方
私の場合は、たまたま自分の適性と合っていたというのが幸いでした。
適性を見つけるためのおすすめは個人開発です!!
私の場合はたまたま個人開発中にUIデザインをしている時に時間を忘れるほど集中できることに気がつきましたが、個人開発ではもちろんそれ以外にもフロントエンド、バックエンド、インフラ、DB、マーケティング、営業、プロダクトマネジメント、CS、コンテンツつくりなど幅広い分野に触れることができます。
いきなり特定の分野に転職してしまうと、自分の適性に合わず苦労するなんてこともあるでしょうから、個人開発を通じて自分の適性を見極めてみるのがおすすめです。
たとえ適性が見つからなかったとしても、Webサービス開発の流れが理解できているだけでも業界で活躍できる可能性は広がるのでやっておいて損はない経験かと思います!
3. デザインエンジニアへ
そんな感じで働いている中で徐々にデザインエンジニアへとなっていきます。
エンジニアとして働いている私ですが、少しずつUIデザインをつくる機会が増えてきました。
気をつけたのはUIデザインを任せてもらった時に、「自分はエンジニアだし適当でいいか〜」といい加減にUIをつくらずにFigmaでデザインを起こして、それを即座にチーム内に共有するという流れをつくってUIデザイナーとしての信頼関係を構築すること。
経験も実力もない段階で無理していきなりクオリティの高いものはつくれません。
6割くらいのクオリティでもチーム内のフィードバックをもらって品質を向上させていきましょう!
それに、開発チームはFigmaの知見もほとんどないため、少しかじっていた程度の私がFigmaの知見などをSlackなどで日々共有していくことで、「こいつ結構Figma使えるじゃん!」となり、じゃあついでにUIデザインが必要な時は任せちゃおうかなとなり、エンジニアとしての業務だけでなくUIデザイナーとしての業務もどんどん任せてもらえるようになっていきました。
スタートアップの事業会社ではリソースの問題でUIデザイナーを採用できないというだけで、プロダクトのデザイン管理に対しての問題意識はあったのです。
もちろん前職のデザイナーらのようにはいきませんが、続けていくうちに習熟度も向上していくので機会があって楽しめるのであればやってみることを強くおすすめします!
まとめ
今回はデザインエンジニアになったきっかけのお話でした!
もちろん機会があれば誰にでもできるというものでもないので、これまでエンジニア一本でやってきたというような方はまずFigmaの基本操作を身につけるところからはじめてみましょう。
そこがクリアできたら、個人開発でプロダクトをつくってみて転職サービスに登録してみるとよいでしょう。
エンジニアが身につけておきたいFigmaの基本操作や転職活動で実際に利用したサービスなども関連記事で紹介しておりますのでチェックして見てください。